どうも、だねるねです。
私の風花雪月の最推し、ディミトリ。
彼はPTSDの可能性とか、闇堕ちとか、メンタル面での話題に事欠きません。
で、私は日々、ディミトリのことをいろいろ考察したりもしているのですが、今回は彼の特徴のひとつ、ゴリラとも言われる怪力が彼の人格形成にかなり関係しているのでは?というお話をさせていただきます。
常人ではありえない怪力とその制御
正直ディミトリの怪力エピソードは、ファンタジー世界観とはいえ、かなりの異質さを持っています。
はさみや剣を壊してしまう、馬車を持ちあげるなど、一見するとディミトリより力がありそうなラファエルに驚かれるレベルの力があります。
その力は、彼の宿すブレーダッドの紋章の力によるものが大きいです。
紋章という生まれながらにしての強大な力
普通の人間は、どんな怪力の持ち主も生まれながらとんでもない力を持っていたわけではなく、成長や個人の努力による積み重ねの結果がほとんどです
1が少しずつ10に増えていくような感じ
つまり、徐々に怪力になるので、急に大きな力を持って制御ができないなんてことはなかなかありません
しかし、ディミトリは紋章によって生まれながらにして10どころか100の力を持っていた可能性があります
ゲームでの17歳のディミトリはともかく、身体の出来上がっていない幼い頃のディミトリ君が100の力を持ってしまったとき、何が起きるでしょうか
"失敗"と"その結果"の連続
普通の子どもですら、幼い頃は転んだり、自分の身体のことがよくわからずに勢いに任せて失敗するのが当たり前だと思います
そんな幼い頃に制御しきれない100の力を持つディミトリ君
支援会話で笑い話のようになっていますが、ディミトリ君にとって力の加減ができずに物を壊してしまうことが頻繁に起きていたら?
ちょっと力の加減を間違えたら、頑丈なものすら壊してしまう
ちょっと嬉しくてはしゃいだ結果、大好きなものを壊してしまう
自分では優しく触れたつもりなのにうまくいかなくて、誰かの大切なものを壊してしまう
そんなことが、いたいけな少年ディミトリ君にとって日常茶飯事だったら?
自分のせいで何かが壊れてしまう失敗を目の当たりにして、傷つかない人間などいるのでしょうか
失敗しないために彼が必要だった努力
大切なものを壊さないため、誰かを傷つけないためにディミトリ君は一生懸命100の力を制御しようとします
その強大な力ゆえに、普通の人がただ卵を掴むだけのことであっても、ディミトリ君には正に針の穴に糸を通すぐらいの繊細な作業と化してしまっていたなら?
普通の人間が普通に暮らしているだけのことでも、ディミトリ君には毎回そんな繊細な作業が求められていた可能性があります
そして、自分にとって適切な力加減を知るために、ディミトリ君は日々トライアンドエラーを繰り返す
ディミトリ君にとって触れたものが傷ついていないか、傷ついてしまったかという結果をフォーカスせざるをおえない生活になります
だってそうしないと、自分の大切な何かを傷つけてしまうかもしれないんですから
この結果には、実際の物損だけでなく、次第に人の表情や感情というものも含まれていきます
結果、繊細さと洞察が必要になる
はい、ここでやっとディミトリの性格への影響になります
この流れからわかるように、ディミトリはその怪力ゆえに繊細さが必要でした
また、触れたものの結果をフォーカスするということは、他人を観察する洞察力が必要になり、それは感受性へと繋がっていきます
他人を洞察する中で「自分にとっては大したことはなくても、誰かにとっては大きな力だ」という経験は、ディミトリ君に他人への共感の必要性を示し、共感性にも繋がる可能性があります
だから、ディミトリがあれほど心が繊細で感受性が豊かなのは、ある意味必然ともいえるのでは?というのが、私の考察です
数々の失敗は、自罰的な心にも繋がっていく
ディミトリの自罰的なところというのは、ダスカーの悲劇で生き残ってしまったことからの影響が非常に大きいとは思うんですが、
それ以前から前述した流れによって元々自罰的傾向は持ってしまっていた可能性も考えられます
子どもに失敗はつきものとはいえ、ディミトリ君はその怪力ゆえに失敗を繰り返している可能性が高い上、自分の力加減の間違いで人の大切なものを傷つけてしまったという経験があれば、それはディミトリ君にとっては「自分のせいで」っていう感覚が強くなるのも当然です
繊細で感受性が豊かになってしまったディミトリ君には、その重みは心にずっと残り続けるわけです
というわけで、ディミトリの怪力とその人格形成についての考察でした